Water color ・Drawing
[ Water color (水彩)・Drawing ]
水彩絵の具、ポスターカラー、アクリル絵の具、鉛筆にペンや木炭。
紙やキャンバス、ノート、クロッキー帳にベニヤ板。
時には、布や服や靴、木片、プラスチック、金属。
家具だって好きな色に出来る。
油彩との一番の違いは、手軽さ自由さ。
ちょっとした近所の散歩中にもクロッキー帳にさっと風景をスケッチ。
そして水を持参、もしくは手に入ればその場で手早く着彩できるのだ。
しかし、その難しさは手軽だからこそ、1点の作品へ求める完成度についてだ。
完成と言う点が、作品ごとに違うのがドローイングであり、クロッキーであると思う。
線で仕上げるのか、色を使うのか、また、面で構成するのか。
材料は何を選ぶのか、何故それを選んだのか。
だからこそ、技量が求められる。
油断すると完成の点が分からなくなるのである。
ぐるぐると終わらないループに引き込まれて、何も考えずその波にゆだねるのか、はたまた引き返すのか判断を迫られる。
ましてや、最高の線をいつも引ける状態の自分を確保しておかなくてはならない。
手軽に出来るものこそ奥が深いものだ。
多養麻子(たやあさこ)
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